雲仙日帰り登山

11月23日に長崎県雲仙普賢岳まで日帰り登山に行ってきました。

 

メンバーは大学山岳部時代の同期1人と、後輩2人の4名

早朝5:30に自宅のある博多で山岳部時代の同期に拾ってもらい、九大学研都市駅で後輩を拾って、三瀬峠、長崎道経由で雲仙に入りました。

 

仁田峠の駐車場に車を停め、登山開始です。

2ヶ月前の由布岳の登山で、山岳部に入部した時の登山靴が壊れてしまったため、今回は冬山対応の靴です。久しぶりに履いたこの靴はかなり重たかった。

仁田峠の標高はすでに1000mを超えており、雲仙普賢岳の標高は1300m程度なので、標高差は比較的小さい山行で、毎日のデスクワークで運動不足な自分にとって、程よい山行です。

 

今回の予定しているコースは、

仁田峠妙見岳→国見岳→立岩の峰→普賢岳仁田峠

の雲仙周回コースです。

 

仁田峠から妙見岳までは標高差250mの登りで、山行全体でこの部分が一番体にこたえました。ロープウェーを使うこともできたのですが、山岳部卒の意地もありなんとか自分の足で歩きました。このあたりでは山全体がガスに覆われており、展望は0に近い状態でした。

 

妙見岳から国見岳のまでは、アップダウンの少ない稜線歩きです。後に知ったのですが、この部分はカルデラの外輪山らしいです。

 

国見岳の直下から国見岳の山頂を見ると、かなりの急傾斜であることがわかります。

実際に、登山道も傾斜がかなり強く、途中鎖場も数カ所あります。

一番下の長い鎖場は、巻道があったので、そちらを通過しました。

 

その後、無事に国見岳に登頂!山頂の温度計では気温は12℃あり、アイゼンが必要??と事前に話していたことが杞憂となりました。

 

国見岳から国見分かれを経由しての、紅葉茶屋までの下りは特筆することのない、単調な下りです。このあたりから気温の上昇に伴ってガスが消えて、文句のつけようがない晴天となりました。

 

紅葉茶屋で休憩しながら、このまま普賢岳に登るか、風穴や立岩の峰、平成新山を経由して、普賢岳に登るか話し合っていた所(僕は疲れたので早く降りたかった)、老年のご夫婦が雲仙に初めて来たならぜひ、周回した方がいい!!とおっしゃってくださったので、周回ルート(風穴、立岩の峰経由)を選択することに。

 

周回ルートでは途中大きな風穴が2つあり、溶岩が固まる際に萎縮し柱状になる際に、空洞ができたと説明が書いてありました。夏でも中の気温は4℃程度らしい。確かに、中から冷たい風が出てきていました。

紅葉茶屋から2つ目の風穴まではアップダウンの少ないルートでしたが、そこから溶岩ドームである立岩の峰まではかなりの急登になっていました。

立岩の峰に登ると、左手に平成新山がドーンと登場します。平成になってできた新しい山だけあり、ゴツゴツした荒々しい岩山でした。平成新山は登山が禁止されているので登ることはできません。

 

平成新山を左手に見ながら、普賢岳に向けて進みます。

立岩の峰から普賢岳までのルートは、溶岩が固まった後、なのかこれまでに歩いたことのない、不思議な地形になっていました。

 

その後、普賢岳に無事到着。山頂は満員御礼といった感じでした。

 

風は冷たかったですが、気温は高かったため、カフェオレを飲んだり、カップ麺を食べたりしながら山頂で時間を過ごしました。

 

優雅な時間を過ごした後は、仁田峠までの下りです。この下りで平成新山で多くの被災者を出した火砕流が流れた山肌を見ることができます。

さらに、金属製の鳥居の片足が曲がって倒れていました。建てられたのが昭和だったので、平成の噴火の際に、噴石が当たったのでしょうか。